介護職では、要介護者を抱きかかえたり身体を支える場面があり、体力が必要不可欠です。また、要介護者が介護を拒否したり、否定的な言葉を投げかけられた際も、決して責めず冷静に対応しなければなりません。このように、介護士は身体的にも精神的にもタフであることが重要です。しかし、心身ともにハードな職業であるため、何かと敬遠されてしまうのも事実です。介護士の魅力は、実際に働いてみないと分からないことが多くあります。
介護士の魅力としてまず挙げられるのが、感謝されることです。要介護者と信頼関係を築くのは、相当な時間と努力が必要になります。中には、挫折してしまいそうになる介護士も少なくありません。しかし、根気よく要介護者とコミュニケーションを図り、徐々に距離を縮めていくことで、お互いに心を開いていきます。また、要介護者のニーズもだんだんと分かるようになり、素早い対応ができるようにもなります。こうした努力の積み重ねがあるからこそ、感謝の言葉が身に染みるのです。要介護者は何気なく言ったつもりでも、介護士にとって感謝の言葉はやりがいに繋がります。
また、働きやすく仕事が安定しているところも魅力的です。日中だけ働きたい場合はデイサービスに、夜勤でがっつり稼ぎたい場合は24時間開いている施設で働くなど、自分に合った働き方ができます。さらに、資格を取得すれば活動の幅が広がり、キャリアアップが目指せます。このように、介護士はハードな面だけではなく、魅力も豊富にある職業なのです。